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<  2011年 12月   >
  • 第56回 有馬記念
    [ 2011-12-24 18:39 ]
第56回 有馬記念
 1年ぶりの投稿です。関係機関の皆様方には、日頃からの不義理を深くお詫び申し上げます。
 今年も早いもので有馬記念です。史上7頭目の三冠馬VS女王との最初で最後の対決に、ボルテージは最高潮です。 ただし、ここ数年サンデーレーシングの勝負服がG1を席捲しているように、今回のグランプリにおいても社台関係の出走馬が大挙出走しています。さながら「暮れのシャダイ大運動会」といっても過言ではないでしょう。競馬は「生産」というものがあって成り立っているゆえ、本来的に巨大な組織が一人勝ちすること自体、決して好ましい状況とは言えません。個人的には、競馬の将来を考えると非常に憂慮される事態と捉えています。しかしこれも時代の流れの中、仕方のないことでしょう。
 かつては「サンデーRを始めとする共同馬主の馬はクラッシクレースは勝てない。」と提唱してきた身の上からすれば何ともお恥ずかしい限りですが、今後は馬本来の持つ資質に着目しながら、予想を組み立てていくことを身上といたします。

 さて、その予想ですが、まずは過去15年の連対馬データを以下にまとめてみました。

 1 同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンC,オークス、菊花賞、エリザベス女王杯、京都大賞典、海外G1の連対馬
 2 同年の天皇賞(秋)、ジャパンCのいずれか一方に出走し5着以内
 3 同年の天皇賞(秋)、ジャパンCのいずれか一方にのみ出走、または両レース不出走で、同年の中山芝2200M以上の重賞連対か、前年も含めた中山のG1優勝

 これにより、マツリダゴッホもタップダンスシチーも、またアドマイヤモナークも語る事ができます。いわゆる「中山マイスター」を炙り出すことがGP解読のカギとなりますが、今年はAJCをトーセンジョーダン、中山記念をヴィクトワールピサ、オールカマーをアーネストリーと、人気になっている馬たちが勝利を飾っています。(日経賞は阪神で開催のため対象外としました。)
 以上、今回のデータから抽出される馬は、ブエナビスタとオルフェーブル、更にアーネストリー、トーセンジョーダン、ヴィクトワールピサ、ローズキングダムの6頭。いずれもブエナに対し土をつけたことのある馬たちとなります。すなわち、今年のGPには中山を得意とする穴馬は存在せず、人気サイドでの決着濃厚と推測いたしました。

 そこで、この6頭の取捨選択です。
 まずはローズキングダム。1年前のJCを繰り上がりで勝利したとはいえ、ブエナビスタには1度たりとも先着はできていません。ここ2戦も完全な力負けの状況下からは、今回も厳しい戦いは否めないと判断します。
 天皇賞から直行で穴人気のアーネストリー。前走は外枠からのスタートで急流に飲み込まれたのが敗因とは言え、2秒5も離されたのはいただけません。宝塚記念やオールカマー圧勝からは見限れませんが、6歳という年齢からも、一変の巻き返しは期待薄と考えます。
 ヴィクトワールピサの前走も負け過ぎの印象です。歴史的な快挙を遂げた馬であり、これ以上の惨敗はあってはならないことは調教師も認識しているようで、負ければ引退も示唆しています。まさに背水の陣を敷いた一戦となりますが、本来的にこの馬は2000Mがベストと思っています。ただし、中山4戦4勝+鞍上デムーロ+調教内容一変など、逆転の可能性はありと見ました。ここは連下候補としておきます。
 一方、好調の外人ジョッキーですが、本来であれば家族とともに過ごす楽しいクリスマスの季節です。それを返上してでも、日本の風物詩「アリマキネン」に参戦してくる意気込みは毎年並々ならぬものがあり、それは昨年の上位独占が証明しているところです。今回も、データ的には当てはまらなくとも、メンディザバルの一発を警戒し、大器ルーラーシップを連下に押さえます。
 さて、残るはJC1・2着と三冠馬の上位人気3頭です
 オルフェーブルの強さは、JCにおけるウインバリアシオンを引き合いにしても、十分古馬にも通用するものとの見方が多勢であり、何ら否定は致しません。京都新聞杯の上がりや菊花賞の好時計決着からも既に証明されているところです。何やらナリタブライアン並みの圧勝を飾るようにも感じています。しかしながら、歴代の三冠馬の古馬初対戦は、ルドルフやディープも後塵を拝しているように簡単ではありません。また、この馬のヤンチャナ性格から折り合い面での一抹の不安も拭えません。現在のところ、歴代の3冠馬ほどの完全無欠な名馬の域に達しているとは決して思えず、ここは単穴評価としておきます。
 ただし。歴史に名を残す三冠馬は、決して無様なレースだけは許されません。是非、名に恥じぬレースを演出して欲しいと願っています。

 さて、本命は強い古馬2頭から選択することになりますが、この2頭の力は、天皇賞とJCを見る限り、他馬との力差は、明らかに2~3枚違うことは疑い様のないところです。

 ブエナビスタの強さは、いまさら語るべくもありません。これまで健気に走り続けてきた彼女には、最後にもう1つGPの勲章を手に添えて、引退式に望んで欲しい気持ちで一杯です。しかしながら、中山コースは彼女にとって答えを出さなければならない約束の場所ではあっても、決して“聖地”とは言えません。ましてや今回が引退レースであり「無事完走」こそが、岩田ジョッキーを始め関係者に課せられた最優先の使命であると考えます。馬自身は普段と変わらぬ調教内容ですので、今回も彼女は必ずゴール前抜け出してくるでしょう。しかし、大きな期待よりも、ブエナビスタらしいレースが見れれば十分と感じています。明日は、そっと単勝馬券を握りしめ、声援を送りたいと思います。
 
 予想の上での本命は、トーセンジョーダンとします。この馬の充実振りは、秋2戦のレースで既に証明済みです。明らかに東京よりも中山コースに適正があるのも、2強には大いなる脅威でしょう。加えて、鞍上のウイリアムスが頼もしく、JCのゴール後「有馬記念を見ててくれ!」と語った言葉が忘れられません。3週連続G1制覇も、ハングリーな外人ジョッキーならば難なくやってのけると見ました。JC後に疲れが出たとの報道もありましたが、むしろ調教で遅れた前走の調教内容よりも、大きなストライドで豪快に駆け抜けた今回の姿は、好調キープと判断します。アーネストリーをマークしながら、3角からのロングスパートでスタミナ勝負に持ち込みたいところです。
 ◎ トーセンジョーダン
 ○ ブエナビスタ
 ▲ オルフェーブル
 △ ヴィクトワールピサ
 △ ルーラーシップ

 今年は未曾有の震災に見舞われた年・・・そんな1年の締め括りには、天地がひっくり返るような有馬記念だけには決してなって欲しくないと思っています。皆が「いいレースだったね!」と言えるような、そんな感動あふれるゴールの瞬間を、是非ともお祈りいたしましょう。
では、皆さんGOOD LUCK!

by tnpoint | 2011-12-24 18:39 | 有馬記念