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競馬歴30年の競馬オヤジが思いを込めてG1予想します。


by TNPOINT
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第60回 有馬記念

今年も有馬記念の季節となりました。

1年を振り返ると、春はドウラメンテが圧倒的な強さで2冠を制するも秋は戦線離脱。その穴は、NO2、3のキタサンブラック&リアルスティールがキッチリとバトンを受け取る格好となりました。一方、古馬戦線はチャンピオン級の馬たちの引退により、ゴールドシップがその期待を一身に受ける形となりました。しかし、個性派らしく“強かったり・脆かったり”で、結局は春の暫定チャンピオンとなったラブリーデイが秋には本格化となり、有馬記念はゴールドシップとラブリーデイの2頭が人気を2分する様相となってきました。稀代のクセ馬もここが引退レース。果たして、得意の中山コースでラストランを飾れるのか・・・興味深々のGPです。

それでは、予想の前に先ずは前哨戦のレース評価から。

JCは、天皇賞のリベンジに燃えた池添ショウナンパンドラの見事な差し切り勝ち。彼女自身が本格化したのは間違いないところですが、2着のムーアともども本命馬を目標にしての好騎乗。良馬場で時計自体はまずまずですが、着差は10着まで0.4差の大接戦。加えて、重賞初挑戦のジャングルクルーズに掲示板を許してしまったのはいただけません。ラブリーデイ以外の実績上位馬のレースぶりを見ても、明らかに最高峰G1とは言いがたい凡戦であったと辛口評価です。

菊花賞は、ドウラメンテのいない穴を2頭がシッカリと埋め合わせたレースとなりました。ダービー惨敗から血統を不安視されたキタサンブラックですが、インコースで折り合いながら直線抜け出すレースセンスの良さは、正に本物と感じました。また、上位2頭に勝るとも劣らないレースをしたのがリアファル。出入りの激しい展開を、よく3着にしのぎ切りました、こちらも明らかに強い馬であると高く評価します。

エリザベス女王杯は、馬場の渋る中をマリアライトが早めにスパートし、ヌーヴォレコルトを凌ぎ切った勝利は見事です。しかし、こちらも蛯名の好騎乗が功を奏した印象は強く、マイナス10キロでの勝利も次走に不安を残す結果と言えます。久々のルージュバックは15番枠から行き足が悪く、後方追走となりました。しかし、直線では持ち味の豪脚を披露し、次走に繋げるレースができたと評価します。

そこで、予想です。

古馬陣営はラブリーデイの堅実さを除き、強さはさほど感じません。ゴールドシップのラストランに何かが巻き起きそうな予感もしますが、JCでの“おとなしさ”を見る限る、闘争心がなくなったようにも感じました。有馬記念における名馬の引退レースは数々のドラマを生んできましたが、オルフェーブルとともに、ステイゴードの後継種牡馬として彼の前途は洋洋です。体調は良くても目イチの仕上げはないのに加え、15番枠も不運な気がしています。ここは彼らしく“出遅れから4角大マクリ”で場内を沸かせ、無事にラストランを完走して欲しいと願っています。

そこで、本命は強い3歳世代。ドウラメンテ&リアルスティールと好勝負を演じてきたキタサンブラックとしました。菊花賞の勢いに加え、この馬にはGP制覇に欠かせない、コース適正+先行力があります。勝っても勝っても人気にならないのは、地味?な血統背景に加え、やはり“キタサン”の冠が要因なのでしょうか?しかし、これまでの堅実さに加え素直な気性によるレースセンスの良さ・・・菊花賞の強さはもう本物だと感じています。馬場は不問で、ジョッキーもノリならば全く不安なし。何より、この馬は1月に後藤JKが手綱を取って見事に新馬勝ちを果たしています。今年の衝撃的なニュースの一つだった彼の悲報。こうした馬がGPで走るのも何か大きな縁を感じます。是非、彼の思い出も背負いながら、1年の締め括りのGPで激走して欲しいと願っています。

相手も思い切って、3歳世代からルージュバックを抜擢です。ご存知のとおり、年初めにはダービー、凱旋門賞も視野に入れていたほどの逸材です。体質的に弱く、春は思う通りの結果には結びつきませんでした。それでもミッキークインとの比較においては、能力的に何ら見劣ることはありません。復帰戦の前走も直線で他場と接触しながら豪快に追い込んできた姿は、次走に十分期待を予感させる走りでした。何より、調教の動きは毎回牝馬離れした豪快な動き・・・今回も、前走とは比較にならないド迫力の調教を見せられては重い印を打たない訳にはいきません。ローテーションに加え今回は体調も申し分なし。是非とも、今年最後の一戦で大爆発し、世間をアット言わせて欲しいと願っています。

そのほか、ラブリーデイのここ数戦はまさに優等生的なレース運びで堅実そのものです。今回も絶好枠の4番を引き当てましたがが、秋は4戦目。果たしてお釣りは残っているのでしょうか?2500Mの距離にも一抹の不安あり▲としました。

それならば、大活躍のデム&ルメを押さえない訳にはいきません。とりわけ、リアファルは菊花賞1番人気。少々人気になり過ぎの感もありますが、もしかしたら化け物かも知れず“要注意”と感じています。4月のデビューからここまで絶好調の外人2人。来年以降の日本の競馬は果たしてどうなってしまうのでしょう。流暢な日本語で“嬉しいです”だの“頑張ります”だのと、ガンガン勝ちまくってきました。しかし、是非来年は、日本人の美徳でもある「遠慮」だとか「譲り合い」、「奥ゆかしさ」と言った精神も学び、若手ジョッキーにも活躍の場を与えて欲しいものです。

さあ、いよいよ第60回有馬記念。中山競馬場に再びフルコーラスの“まつり”が響き渡るのか、それとも新たな女傑伝説の幕開けか、はたまた再び外人ジョッキーにしてやられるのか・・・記念すべき第60回有馬記念・・・今年もこの目でシッカリと見届けたいと思います。

キタサンブラック

ルージュバック

ラブリーデイ

△リアファル

△サウンズオブアース


# by tnpoint | 2015-12-26 18:09 | 有馬記念

第57回 有馬記念

 さて、今年もフィナーレ有馬記念がやってきました。JCワンツーがいない中でのグランプリとなり、何やら大波乱めいた予感もいたしておりますが・・・?
 今年は、周知のとおり“牡馬・牝馬とも3歳馬強し”の1年となりました。ジェンティルドンナの牝馬3冠+JC制覇を筆頭に、毎日王冠、天皇賞といった秋の主要レースにおいても3歳馬の強さが一際目立ったレースが続きました。

 これらの勢いからすれば、有馬記念も素直に3歳馬を軸に組み立てるのが常道と考えます。とりわけ、皐月賞、菊花賞をロングスパートで制したゴールドシップが軸馬としては最適でしょう。今日の降雨により、明日は多少荒れた馬場になるのは必死です。道悪の皐月賞の経験からも、まずは連対を外すことは考えにくいと判断しました。ただし、安定感のない荒削りなレース振りからは、初の古馬挑戦で取りこぼすことも十分に想定」しておかなければいけません。
 そこで、本命は良血ルーラーシップとしました。実力は現役屈指のものがありながら、ゲート難により国内G1は未だに無冠です。秋2戦も最速の上がりを駆使しながら連対に届かないといった、もどかしいレースが続いています。しかし、そこは名手ウイリアムス・・・同じ失敗を2度繰り返すことは考えられません。また、今回は角居トレーナーがゲートインまで付いていく熱の入れようです。調教もハードに施され、まさに今回は背水の陣で挑むグランプリとなります。
SSの血が入っていない血統構成から、引退後は種牡馬の道が約束されていますが、どうか、お母さまの無念を晴らすためにも、有馬記念の勲章を手みやげにスタッド入りを果たして欲しいと願っています。堂々の本命です。

 そのほか、「秋は結果が出ていないも天皇賞好時計勝ちのビートブラック」、「調教の動きからは不安大もBCターフ好走で武豊が怖いトレイルブレイザー」、また「有馬記念のラッキー馬番3に入ったスカイディグニティ」など気になる馬はいますが、有馬記念はこれまで30年近く、毎年3・4歳馬が必ず1頭は連対を果たしています。このデータから、馬券作戦は思い切って単勝9・馬連9-13・馬単9→13の1点勝負で潔く挑みたいと思います。
 ◎ルーラーシップ
 ○ゴールドシップ
 ▲スカイディグニティ
 △ビートブラック
 △トレイルブレイザー

済みません、昨夜より一部印を打ち変えました・・御容赦くださいませ。頑張れ、オボッチャマクン!
# by tnpoint | 2012-12-22 18:00 | 有馬記念

第79回 日本ダービー

 業務多忙につき、競馬もままならない状況となっており、コンスタントに予想が披露ができず申し訳ありません。しかしながら、競馬オヤジは変わらず元気に、この春のG1連戦、府中に馳せ参じております。いささかも情熱は失われてはおらず、何としてもこのまま元気に「第1000回日本ダービー」をライヴで見れるよう、気力・体力を充実させ、老いぼれること無く精進してまいりたいと願っています。
まだまだ、若い連中に負ける訳には行きません。明日の「第79回日本ダービー」、全精力を傾注しながら、老骨鞭打ってバリバリ開門ダッシュを敢行いたしたいと思います。
 さて予想ですが、今年の3歳戦の主要レースは、例年以上に雨に祟られました。このため、各馬の能力レベル差について、若干判然としないところがあるのは否めません。このため、人気の分布とは裏腹に「混戦模様」的な下馬評になっているものと想像します。
しかし、馬場が悪かった皐月賞とは言えども、結果的に上位人気馬が掲示板を占めた以上は、皐月賞組の能力レベルは、他路線組よりも数段上であるとの推測から予想を組み立てます。
 本命は、人気でもワールドエースです。馬の強さは今更語るまでもありません。デビュー前から“3冠”を意識してきた陣営の思惑に加え、その容姿も父ディープに最も似ているといわれるその姿からは、「まさにダービーを取るために生まれてきた逸材!」であると言っても過言ではないでしょう。皐月賞は、馬場+コース取り+ウチパクの好判断の前に、大外から猛然と追い上げながら、わずかに届きませんでしたが、馬の強さは誰の目にも“ワールドエース強し”、を強烈に印象つけたレースでした。
この馬の強さは、何と言ってもきさらぎ賞で証明できると思います。負かした相手はその後、オープン戦や重賞を勝ちあがったほか、時計もレコード決着+33.0の上がりなど、高速決着に対応したレース内容は、トライアルの中でも秀逸です。明日は、高速馬場に加え上がり勝負は必死です。まさに、この馬のために全ての舞台装置は整った感がしています・・・揺ぎ無く不動の大本命といたします。
一方の、ゴールドシップについては、スタミナ勝負のレース経験が多く、時計勝負になった時、果たしては道中ついていけるのかの不安が過ぎります。共同通信杯も4角は追っ付けどうしであり、エンジンのかかりが遅い同馬にとって、明日の高速馬場の対応は当に試金石になるのではと考えています。
 相手は、日本レコード+中2週+今年既に5戦消化のトーセンホマレボシや、青葉賞完勝とは言えども、それほど強くない弥生賞で掲示板を外しているフェーノーメノ、また、きさらぎ賞でワールードエースよりも早い上りを叩き出したとは言えども、ダービーを狙うにはいささか異例過ぎるローテーションのヒストリカルならば、やはり王道を歩んできた、皐月賞上位人気組が良馬場で、その実力を如何なく発揮するものと信じます。
◎ワールドエース(祐一)
○グランディツア(池添)
▲ディープブリランテ(岩田)
△ゴールドシップ(内田) 
△トーセンホマレボシ(クレイグ)

鞍上の祐一ジョッキーにとっては、デビュー2年目キングヘイローで味わった苦い経験を自ら晴らす千載一遇の大チャンスです。どうか明日は、父洋一氏のためにも堂々とダービジョッキーとなって、世界のホースマンへの仲間入りを宣言して欲しいと心から願っています。
頑張れ、祐一!男になれ!
# by tnpoint | 2012-05-26 21:57 | 日本ダービー

第56回 有馬記念

 1年ぶりの投稿です。関係機関の皆様方には、日頃からの不義理を深くお詫び申し上げます。
 今年も早いもので有馬記念です。史上7頭目の三冠馬VS女王との最初で最後の対決に、ボルテージは最高潮です。 ただし、ここ数年サンデーレーシングの勝負服がG1を席捲しているように、今回のグランプリにおいても社台関係の出走馬が大挙出走しています。さながら「暮れのシャダイ大運動会」といっても過言ではないでしょう。競馬は「生産」というものがあって成り立っているゆえ、本来的に巨大な組織が一人勝ちすること自体、決して好ましい状況とは言えません。個人的には、競馬の将来を考えると非常に憂慮される事態と捉えています。しかしこれも時代の流れの中、仕方のないことでしょう。
 かつては「サンデーRを始めとする共同馬主の馬はクラッシクレースは勝てない。」と提唱してきた身の上からすれば何ともお恥ずかしい限りですが、今後は馬本来の持つ資質に着目しながら、予想を組み立てていくことを身上といたします。

 さて、その予想ですが、まずは過去15年の連対馬データを以下にまとめてみました。

 1 同年の宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンC,オークス、菊花賞、エリザベス女王杯、京都大賞典、海外G1の連対馬
 2 同年の天皇賞(秋)、ジャパンCのいずれか一方に出走し5着以内
 3 同年の天皇賞(秋)、ジャパンCのいずれか一方にのみ出走、または両レース不出走で、同年の中山芝2200M以上の重賞連対か、前年も含めた中山のG1優勝

 これにより、マツリダゴッホもタップダンスシチーも、またアドマイヤモナークも語る事ができます。いわゆる「中山マイスター」を炙り出すことがGP解読のカギとなりますが、今年はAJCをトーセンジョーダン、中山記念をヴィクトワールピサ、オールカマーをアーネストリーと、人気になっている馬たちが勝利を飾っています。(日経賞は阪神で開催のため対象外としました。)
 以上、今回のデータから抽出される馬は、ブエナビスタとオルフェーブル、更にアーネストリー、トーセンジョーダン、ヴィクトワールピサ、ローズキングダムの6頭。いずれもブエナに対し土をつけたことのある馬たちとなります。すなわち、今年のGPには中山を得意とする穴馬は存在せず、人気サイドでの決着濃厚と推測いたしました。

 そこで、この6頭の取捨選択です。
 まずはローズキングダム。1年前のJCを繰り上がりで勝利したとはいえ、ブエナビスタには1度たりとも先着はできていません。ここ2戦も完全な力負けの状況下からは、今回も厳しい戦いは否めないと判断します。
 天皇賞から直行で穴人気のアーネストリー。前走は外枠からのスタートで急流に飲み込まれたのが敗因とは言え、2秒5も離されたのはいただけません。宝塚記念やオールカマー圧勝からは見限れませんが、6歳という年齢からも、一変の巻き返しは期待薄と考えます。
 ヴィクトワールピサの前走も負け過ぎの印象です。歴史的な快挙を遂げた馬であり、これ以上の惨敗はあってはならないことは調教師も認識しているようで、負ければ引退も示唆しています。まさに背水の陣を敷いた一戦となりますが、本来的にこの馬は2000Mがベストと思っています。ただし、中山4戦4勝+鞍上デムーロ+調教内容一変など、逆転の可能性はありと見ました。ここは連下候補としておきます。
 一方、好調の外人ジョッキーですが、本来であれば家族とともに過ごす楽しいクリスマスの季節です。それを返上してでも、日本の風物詩「アリマキネン」に参戦してくる意気込みは毎年並々ならぬものがあり、それは昨年の上位独占が証明しているところです。今回も、データ的には当てはまらなくとも、メンディザバルの一発を警戒し、大器ルーラーシップを連下に押さえます。
 さて、残るはJC1・2着と三冠馬の上位人気3頭です
 オルフェーブルの強さは、JCにおけるウインバリアシオンを引き合いにしても、十分古馬にも通用するものとの見方が多勢であり、何ら否定は致しません。京都新聞杯の上がりや菊花賞の好時計決着からも既に証明されているところです。何やらナリタブライアン並みの圧勝を飾るようにも感じています。しかしながら、歴代の三冠馬の古馬初対戦は、ルドルフやディープも後塵を拝しているように簡単ではありません。また、この馬のヤンチャナ性格から折り合い面での一抹の不安も拭えません。現在のところ、歴代の3冠馬ほどの完全無欠な名馬の域に達しているとは決して思えず、ここは単穴評価としておきます。
 ただし。歴史に名を残す三冠馬は、決して無様なレースだけは許されません。是非、名に恥じぬレースを演出して欲しいと願っています。

 さて、本命は強い古馬2頭から選択することになりますが、この2頭の力は、天皇賞とJCを見る限り、他馬との力差は、明らかに2~3枚違うことは疑い様のないところです。

 ブエナビスタの強さは、いまさら語るべくもありません。これまで健気に走り続けてきた彼女には、最後にもう1つGPの勲章を手に添えて、引退式に望んで欲しい気持ちで一杯です。しかしながら、中山コースは彼女にとって答えを出さなければならない約束の場所ではあっても、決して“聖地”とは言えません。ましてや今回が引退レースであり「無事完走」こそが、岩田ジョッキーを始め関係者に課せられた最優先の使命であると考えます。馬自身は普段と変わらぬ調教内容ですので、今回も彼女は必ずゴール前抜け出してくるでしょう。しかし、大きな期待よりも、ブエナビスタらしいレースが見れれば十分と感じています。明日は、そっと単勝馬券を握りしめ、声援を送りたいと思います。
 
 予想の上での本命は、トーセンジョーダンとします。この馬の充実振りは、秋2戦のレースで既に証明済みです。明らかに東京よりも中山コースに適正があるのも、2強には大いなる脅威でしょう。加えて、鞍上のウイリアムスが頼もしく、JCのゴール後「有馬記念を見ててくれ!」と語った言葉が忘れられません。3週連続G1制覇も、ハングリーな外人ジョッキーならば難なくやってのけると見ました。JC後に疲れが出たとの報道もありましたが、むしろ調教で遅れた前走の調教内容よりも、大きなストライドで豪快に駆け抜けた今回の姿は、好調キープと判断します。アーネストリーをマークしながら、3角からのロングスパートでスタミナ勝負に持ち込みたいところです。
 ◎ トーセンジョーダン
 ○ ブエナビスタ
 ▲ オルフェーブル
 △ ヴィクトワールピサ
 △ ルーラーシップ

 今年は未曾有の震災に見舞われた年・・・そんな1年の締め括りには、天地がひっくり返るような有馬記念だけには決してなって欲しくないと思っています。皆が「いいレースだったね!」と言えるような、そんな感動あふれるゴールの瞬間を、是非ともお祈りいたしましょう。
では、皆さんGOOD LUCK!
# by tnpoint | 2011-12-24 18:39 | 有馬記念

第55回有馬記念

 長らくご無沙汰をしておりました・・・ウオッカの引退以来の執筆となります。競馬に対する情熱はいささかも冷めやらぬものの、何分連日の厳しい仕事に激しく鞭打たれており、G1予想も間々ならない状況となっており、誠に申し訳なく思っております。

 さて、ローズキングダムが回避し、人気もブエナビスタ一色の有馬記念となりました。果たして、JCの借りを見事に返す事ができるのでしょうか?過去にも秋3戦のG1を全てブッコ抜いた馬には、テイエムオペラオーやゼンノロブロイなどの例もありますが、これはあくまで牡馬の話しです。好調期間の短い牝馬に、同じ芸当ができるとは到底思えません。1分58秒で駆け抜けた天皇賞、瞬発力勝負となり、斜行しながらも目一杯に弾けたJCなど、激走による目に見えない疲労は少なからずあるものと想像します。
何より、中間の調教後馬体重は460キロ。輸送前にもかかわらず既に2キロ減となっているのは不吉な予感の兆候でしょう。小柄な牝馬ゆえ、当日これ以上大幅に減るようであれば、彼女にとって大ピンチとなるような気がします・・・明日の馬体重は大いに注目です。
 そこで、本命はペルーサです。既に青葉賞からテンポイントに似た栗毛色の好馬体、優雅な雰囲気、そして豪快なレース振りに魅せられております。その後の歯痒いレース内容も、これまたスター性十分な雰囲気を醸し出しており、ウオッカとはまた違った意味で追いかけたくなる逸材と感じています。
承知のとおり、ゲートの出方に注目なのは疑いようもありませんが、仮に練習の成果が実ることなく、またしても出遅れたとしても、この馬のもつポテンシャルの高さと底力で、3コーナーから早めに大外を捲りながら上がって行けば、勝機は十分と考えます。東京コースばかりを使われていますが、若葉Sでヒルノダムールを全く寄せ付けなかった内容からも、右回りでも絶対に走るはずです。能力的には、天皇賞、JCのレース振りから唯一ブエナビスタを力で負かす事ができる馬と信じておりますので、あすこそは乾坤一擲のレースで初G1を奪取して欲しいものです。
 相手も、同じく人気はガタ落ちも、ウオッカと同等の能力があるオウケンブルースリです。この秋は順調さを欠いていますが、今回は馬体も絞れJC時の状態に戻っている本来の姿のようです。いつものとおり、大外を唸るように捲くり、豪快なレースで弾けて欲しいものです。
 そのほかでは、やはり強い3歳馬となります。ヴィクトワールピサですが、海外遠征2戦から目一杯のJCによる疲れはないのでしょうか・・・あくまでも、距離2000Mまでの馬と思っていますが、好枠と鞍上が怖いので注意は必要です。ならば、前走は力んで走っていたことで、本来の力を出せなかったエイシンフラッシュのほうが妙味でしょう。リーディングジョッキーの座がかかった鞍上ともども、一発を狙ってくると感じています。
 ◎ ペルーサ
 ○ オウケンブルースリ
 ▲ ブエナビスタ
 △ エイシンフラッシュ
 △ ヴィクトワールピサ

 本命、対抗は、共にブエナビスタに跨ったことのあるアンカツとノリです。どうか明日は秘策を持って現役最強牝馬を打ち負かして欲しいものです・・・では皆さん、L-WING目指して頑張りましょう!
# by tnpoint | 2010-12-25 17:21 | 有馬記念